手順その1:システム領域のバックアップ

ちなみにバックアップを始める前にPCのBIOSでCDからのブートを最優先にしておくこと。
それではスタート。

  • PCの起動スイッチを入れたらGhost4LinuxのCDを入れる。Ghost4LinuxのCDに入っているOS(まぁLinuxだわな当然)が起動する。
  • Ghost4Linuxが起動するとブートメニュー(たぶんGRUBだと思う)が出るので、どの環境でブートするか選択する。今回はデフォルトで選択されている環境でブート。HDDがSATAとかLANボードがちょっと新しめの人は新しいバージョンのカーネルで起動するようにした方が良いんじゃないかと思う。
  • OSの起動が完了してコマンドプロンプトが出たら「g4l」と入力。Ghost4Linuxが起動する。この辺の一連動作はこっちの方を見てもらった方が参考になると思う。

割とシステム領域の引っ越しとかをやった経験のある人なら「えー、普通はNorton Ghostを使うもんじゃね?」とかいうひとが多いと思うし、実際ヲイラもNorton Ghostは持っていたのだが、ヲイラがNorton Ghostの使用を嫌ったのはNorton Ghostでバックアップを取る時は旧HDDにNorton Ghostをあらかじめインストールしておかなければならないというのが嫌だった、というその1点に尽きる。システムをクリーンな状態で引っ越しさせたいのにその前準備として引っ越しツールでシステム領域汚してどないすんねんとか思うからねぇヲイラ的には。
それと、Ghost4Linuxの特徴として「バックアップイメージをFTPサーバに置ける」というのがある。これもありがたい機能である。
「バックアップイメージを作りたいけど作ったイメージファイルをどこに置いとけばええねん?」つーことは良くある悩みだ。そのためにわざわざ外付け用HDDケースとHDDを用意するとかそんなことしてたら金がかかって仕方がない。だが、FTP経由で他のマシンにイメージファイルをおけるのならば、イメージファイルを置く場所にFTPサーバソフトをインストールして置き場所のディレクトリを確保すれば良いだけだ。Windows環境でもFTPサーバソフトはフリーのソフトがあるし、UN*X系OSならば標準でFTPサーバソフトが存在する(実際にインストールしているかどうかは別だが)。
「ウチにはPCが1台しかないんだよバッキャローイ。・゚・(ノД`)・゚・。」とかいう人はしょうがないにしても、引っ越しするPCの他にマシンがあるのならGhost4Linuxはこの上なく便利だ。
閑話休題。で、バックアップの際の注意点というかキモみたいなのを書いておく。

  • バックアップイメージファイルの名称は「hogehoge.img」にする。デフォルトだと「image.img.gz」なのだが、これを「.gz」をつけたままそのまま使うとリストアする時に失敗するっぽい。
  • Ghost4Linuxではイメージファイルをさらに圧縮してサイズを節約できるオプション機能があるのだが、NTFS領域のバックアップではこの機能は使わずに非圧縮でバックアップイメージを作った方がいいっぽい。圧縮するとやっぱりリストアの時に失敗するっぽい。そもそもGhost4LinuxのNTFS領域バックアップ/リストア機能は独自に作っている訳ではなく、「NTFSprogs」というLinuxNTFS領域を操作するためのツール群を使っているようなのであまり変な機能は使わない方が得策のようである。

自力で出来るもんならNTFSprogsを使ってNTFS領域限定で良いからバックアップ/リストアとかその辺も含めた操作ができて、なおかつGhost4LinuxのようにFTPなりHTTPなり、もちろん外付けHDDとかへバックアップイメージを転送できる1CDLinuxソフトでも作りたいんだけどねぇ。そこら辺のスキルがヘタレなのがヲイラのダメなところだなぁ。ションボリング。誰かその辺がヘタレなヲイラでもどうにか作れそうなネタあったら教えて下さい。いや本気で。
閑話休題。で、とりあえず上の内容に注意した上で各種設定をした後、Ghost4Linuxのメニューで「NTFSCLONE Backup」を選択するとバックアップするパーティションの選択画面が出るのでバックアップ対象パーティションを選択する。
ちなみにパーティションLinux形式で表示されるので「どれを選択すれば良いんだよぅ!ヽ(`Д´)ノ」とか戸惑う人もいると思うが、一般的かどうかはさておいてC:ドライブをシステム領域にしている人なら「/dev/hda1」(SCSISATAのHDDを使用している人は「hda1」ではないと思う。その辺は今回は割愛ということでご勘弁を)を選択すればいいはず。そうでない人は・・・自力でどうにかしてくれい(逃。まぁLinuxを多少かじってる人ならこの辺はそんなに戸惑わないだろう。
で、バックアップ対象パーティションを選択したら「OK」を叩けば、CUIなので派手さはないがバックアップをしているのが解るメッセージが表示されるはずだ。
で、バックアップが終了すると元のメニュー画面に戻る。
ちなみに今回ウチはLANをギガビット環境にしている事もあってか、10GBちょっとのバックアップは5分くらいで完了した。100BASE-TXだとFTPサーバへの転送にもうちょっと時間がかかるだろう。
一応終わったらFTPサーバをチェックしてイメージファイルがちゃんと存在することとファイルサイズが不自然なサイズじゃないことを確認する。問題がなければバックアップは完了だ。