よみがえる記憶と感動。

さて、先週もアキバで色々アレなものを買いあさったんだけど、実は先週買った物が他に2つある。どちらも古いCD。
1枚は「ナムコサウンドエキスプレスVol.1 ワルキューレの伝説」。ヤフオクで買った。
もう1枚は「セガ体感ゲームスペシャル」。こっちは中古レコード屋の通販で。
実はこの2枚のCD、実は新作として出た当時に買って持っていたのだが、実家か今の自宅の引っ越しのどさくさで紛失してしまい、出来ることならもう一度手に入れたいと思っていたCDである。
ほぼ同時に買ったんだけど先に来たのは「ワルキューレの伝説」。
このゲームは今を去ること遥か昔、ヲイラが学生を卒業したはいいが自分の進路に迷いを生じた結果就職浪人の道を選び、新宿のとある会社でバイト生活を送っていた頃に夢中で遊んだ作品だ。バイトが終わると一路ゲーセンに駆け込み、このゲームをやりこむのが当時のヲイラの毎日の習慣でもあり、自分の人生の行き先を見失い、苦しんでいたことを忘れさせてくれる唯一の時間だった。
当時からヌルゲーマーだったヲイラだが、とにかくこのゲームにハマったのは当時としては美しいグラフィックと比較的良かったゲームバランスでヌルゲーマーだったヲイラでも割と先の面まで進めたこともあったが、何と言ってもこの作品にとりつかれたのはあの素晴らしい音楽に他ならない。特に1面の音楽はそんなにゲームにハマりまくっていた訳ではないヲイラではあったものの、いいおっちゃんになった今でも「ワル伝」と聞けばあの旋律がぱっと頭の中に浮かんでくるほど鮮烈に記憶に残っていたヲイラ的には素晴らしい音楽であった。
後にこのゲームはPCに移植されてヲイラももちろん買ったんだけどインストール前にどこかに消えた(苦笑)。大体ありそうなところはわかってはいるのだが。
話を元に戻そう。で、当時ナムコは音楽面にも力を入れていて「その時ヒットしていたゲームの音楽をすぐにファンの手元に届けたい」というコンセプトで始まったのが「ナムコ サウンドエキスプレス」シリーズで、その第1弾がかくあろう「ワルキューレの伝説」だったのだ。「ワル伝」にハマッていたヲイラがこれを見逃すはずはない。発売日に速攻でCD屋に行き、今となってはしょぼいCDラジカセで何度も何度もあの音楽を聴いたものである。
そして今。
ふとあの音楽が聴きたくなったヲイラは今どのくらいの値段で売られているものかヤフオクを見てみると意外にお手ごろ価格で出品されているではないか。ぶっちゃけマキシCD1枚分よりチョイ高めくらいである。これを逃す手はない。
希望落札価格が設定されていたのでその価格で速攻落札し、そして翌日には送料込みで金を振り込み、そして先週ヲイラの手元に届いた、と言う訳である。
再生機器はPCに変わり、デジタル音声出力を通してアンプにつながれた2.1chのスピーカから懐かしい音楽が流れてきた時はグータラですでにばりばりのヲタクと化していて、毎日毎日バイトの帰りにゲーセンへ足を運んではゲームをやりこんだ日々が思い出され、思わず感無量となって思わず涙が出そうになった。
そして何よりもしょぼいCDラジカセではなく、それなりとはいえ当時からは遥かにマシな音響設備から流れる懐かしい曲はこんなにも複雑で、そして美しいものだったのかと思わずにはいられなかった。本当にいい曲ばかりである。出品者の人には感謝したい。そして、この美しい旋律を紡ぎあげた当時のナムコの音響スタッフには改めて拍手を送りたいと思った。いい曲を、素晴らしい作品をありがとう。
そして翌日、もう1枚の「セガ 体感ゲームスペシャル」のCDがやってきた。こちらもお値段としてはアルバムCD程度のお値段。それでいて記録面にはほとんど傷もなかったのだからこのCDの持ち主はよほどこのCDを大事にしていたのだろう。
このCDには当時ゲーセンを席巻したセガ体感ゲームシリーズのうち、初期の頃に作られた「スペースハリアー」と「アウトラン」、そして「アフターバーナー」の3作品の音楽が収められているというお得なCDだ。
これらの作品はどれも「ワル伝」よりもさらに前の作品。ヲイラは「スペースハリアー」は近くに置いてあるゲーセンがなかったこともあってやっていなかったのだが、「アウトラン」と「アフターバーナー」はその当時既にアニメの録画に血道を上げていたヲイラが足繁く通っていた地元のディスカウントストアの近くにあったゲーセンに入っていたこともあって暇を見つけては時折やりこんでいたゲームだ。
当然ヌルゲーマーだったヲイラだったのでオールクリアなどは出来なかったが、どちらのゲームもあの音楽を聴くだけでも十分楽しめるゲームだった。特に「アウトラン」に入っていた3曲のうち「SPRASH WAVE」は今でもゲーム音楽の中で大好きな曲のベスト3に入る曲だし、「アフターバーナー」の1面のBGMでもある「Maximaum Power Final Take Off」はイントロが流れるだけでも気分がハイになれる熱い音楽だった。当時友人から譲り受けた自動車でこれを流した時は、思わずアクセルをベタ踏みして道路をすっ飛ばしたくなる衝動を抑えるのが大変だった思い出がある(笑)
そしてやはりしょぼいCDラジカセで夢中になってこのCDを聴きまくっていたことは言うまでもない。
やがて時は流れ、再びCDから流れる旋律を聴いた時、当時ほどではないにせよやはり何か心の中に燃えてくるものがあった。もちろん「ワル伝」の音楽と同様、それなりの音響設備で音楽を聴くとこれだけ違うというか色々な音がそれぞれに紡がれて1つの美しい音楽になるのだなとしみじみ思った。
それにしても、「ワル伝」にせよセガ体感ゲームシリーズにせよ、これらはもう1990年を目前に控えていたとはいえ今を去ること約20年前、1980年代後半に作られた曲である。しかもアーケードゲームの音楽としてである。それが21世紀に入った今でも色あせることなく美しい旋律を奏で、ヲイラの心をつかんでやまない名曲を作り上げていた当時のゲームメーカの音響スタッフにはただただ驚嘆し恐れ入るばかりである。今やゲーム会社も淘汰と再編が進み、セガナムコも単独の会社ではなくなってしまったが、各メーカが卓越した叡智とセンスを持って今でも忘れることの出来ぬゲーム音楽を作り上げたあの頃のことはヲイラにとっても苦い思い出もあるが、今思えば若さと可能性で満ちあふれていた、いい時代であったのだろうと思う。これらの作品を作った人たちは今でも音楽業界で活躍している方も少なくないようだが、これらの作品が礎となって今でも業界で活動を続けているのならばそれは素晴らしいことだと思う。
翻ってヲイラは今の自分自身の礎となる仕事をしてきただろうか。これからも時代の流れが激しいこの業界で生き残っていくことが出来るのだろうか。そして、自分が自身を持って、胸を張って良くやったと言える仕事が出来るのだろうか。
もうヲイラ自身は若くないが、道に迷いかけたときはまたこれらの作品を聴くことにしよう。
きっと迷いながらも自分の可能性と未来に光あらんことを願って、前向きに歩いていったあの頃を思い出すことが出来るだろうから。

そうだ。どれかW-ZERO3[es]の着信音にしようかな。ソフトバンクの201SHじゃさすがにMP3とかを着信音に出来ないだろうから・・・と思ったら録音した音声を着信音とかに出来るのか。最長30秒だけど。もっとも一番の問題は「どうやって録音すんだ?」ってところだが。雑音混じりの着信音なんてマヌケだしなぁ。唯一「ワル伝」のブックレットには1面の音楽の楽譜があるんだがあれをポチポチ入れてたら気が狂うし(苦笑)。つまんない悩みだが悩みは深いな(ぉ
ま、とりあえず若かった(ついでにバカだった)昔の自分を思い出しただけでもこの2枚のCDはめっけもんだな。これからもあの頃の気持ちを忘れないように・・・って締められたらかっこよかったんだけどもうあの頃からヲタクちゃんだったし就職浪人はしてたしなぁヲイラ(笑)。忘れたくても忘れられないし、どっちかというといい加減思い出したくない気もするんだが、それはさておきやっぱりいいものはいいものなのだ、ということで今日は締め。今度はなくさないようにしなくちゃな。昨日の家の鍵といい、最近失せもの多いし。まぁウチの部屋が魔窟じゃなければそんなことに気を遣う必要はないんだが。ああ、やっぱり夢見る3LDK・・・で、どこぞのエロゲを思い出してしまうヲイラはやっぱりもうダメなのかもしれない(笑)。