謎は解けたよ。ワトソン君。

自宅に戻ってからはとにかく汗でベタベタなのを何とかしたかったので速攻で風呂に入り、さっぱりしてからエアコンの効いた部屋でしばし昼寝をする。やはり疲れを取るには寝るに限る。
そしてふと目をさますと実家の両親が仕事から帰ってきているはずの時刻になっていたので実家に電話をかけ、さっきの記憶のない入金について訊ねてみた。
電話に出た母親はそんなものは知らないと返答し、誰かが間違って入金したのではないか(母親は実際過去にそういう事態に遭遇したことがあるそうだ)と答えたが、上にも書いた通り間違いにせよ何にせよ誰かからの振り込みならば振り込み元が通帳に記載されている訳で、それがないということはその可能性はまずあり得ない、とりあえず父親に頼んで早いところ自分の給与振り込み口座(こちらの通帳は実家で持っているのだ。つくづく経済面では信用のない人間である<ヲイラ)の通帳記入をしてなにか変わったことはないか確認してくれるよう話したところで、父親が電話口に出た。
ヲイラは母親に話した事と同じ事を説明し、できるだけ早く通帳を確認してくれ・・・と言いかけたところで父親が一言。
「おまえ、昨日○○○○○円口座から引き出してるぞ」・・・はえ
父親の話によると昨日はヲイラの給料日だということは知っていたのでここ最近ヲイラの経済面で混乱が発生していることもあり、早速通帳に記帳をして確認したところ、昨日の日付でヲイラの通帳に記載されている謎の入金と同じだけの金額が引き出されていたとのこと。
つまりなんのことはない。ヲイラが昨日家賃と生活費を含めて給与振り込み口座から金を引き出し、家賃を振り込み、生活費用に入金していたのをすっかり忘れていただけの話だったのだ。なんてマヌケなんだヲイラ。
これで全て謎は解けた。というか、いくら経済面にルーズなところがあるとはいえ、
「自分が口座から金を引き出して、別の口座に移し替えたことをすっかり忘れる」
などという経験はヲイラの拙い記憶をたどっても出てこない。
よほど昨日は疲れていたのだろうか。まぁ何はともかく一件落着で取りあえずこの件は解決した。それにしてもホントにマヌケだなヲイラ。やっぱり今日は年休にして正解だったのかもしれない。
その後はまだ身体が疲れていると見えて再び眠気がやってきたので「とりあえず晩飯まで寝るか」ということで再び昼寝。っていうか時間的に言うと夕方寝であるが。
そして、目が覚めると結構いい時間だったので例によってサプリメントだけの晩飯にするか・・・とサプリメントを飲んだが、やっぱりそれだけでは空腹に勝てなかったのでこれまた例によってサトウのご飯と鮭フレークで本格的(?)な晩飯。
それにしても夏休みの間は昼飯だけの一日一食でも全然問題がなかったのに会社に復帰したらいきなり腹が減るようになったのは心身的にも調子が良い証拠でもあるが、その分経済面は圧迫される訳でさてどうしたものやら。
心身面で調子が良いといえば上にも書いたが今日の診察待ちで暇つぶしにラノベでしかも自分の興味があるタイトルであるとはいえ、活字びっしりの本を暇つぶしに読めたことである。今までならおそらく本など読む気にもならず、たぶんばーさんの講釈をうるさく思いつつも何もせずにだまって診察を待っていたことであろう。
もちろん、メンヘル系については好不調の波があるから、また不調の波がくれば本など読む気にもなれなくなる時が来るかもしれないが、これは少しだけではあるかもしれないとはいえ着実に心身状態が回復に向かっている証左であると言えると思う。
食欲の増進、活字に対する抵抗感の薄れ。復職したときには出社して仕事をこなすのが精一杯で一体この先はどうなってしまうんだろうとも思ったが、毎日のように会社に通い、勤務をしながらも身体は少しずつ回復しているのだなと思うと、ほんの少しの嬉しさと共に人間の環境に対する順応力と心身の回復力というもののたくましさに驚かされる。人間というのは適切な環境で、適切な対応と適切な生活をしていれば(今のヲイラの状態が適切であるかというとそうでもない気もするが(苦笑))、人は己の力をもってして力を取り戻すことが可能なのだという、「人体」というもののすごさを改めて思い知らされた今日でもあった。